第拾弐話 訓練兵団へ ページ20
あの日から、二年が過ぎた。
二年前、人類はウォール・マリアを放棄しウォール・ローゼまで後退した。
そして、数日前。
領土奪還、食料調達の為行われた作戦にアルミンのおじいさんが参加した。
アルミン「ひっく…っ…あぁ…ぅっ…ぐすっ」
貴「……アルミン」
その作戦で、おじいさんが帰ってくるのとはなかった。
噂によれば、この作戦は避難民の削減が目的だったと言うのだ。
貴「…やっぱり、人間は好きになれない((ボソッ」
ミカサ「A、何か言った？」
貴「ううん。なんでもない^ ^」
いくらキツイからと言って、そんなことを考えるとは…
貴「早くしなきゃ((ボソッ」
巨人を全滅させたい。…でも、技術や知識が不十分だ。
となれば…
貴「調査兵団に入るにはまず、訓練兵団に入る必要があるな」
ミカサ「！A、前にも言ったけど…それ、本気で言ってるの？」
貴「当たり前だろ。俺の目的は巨人の全滅だ。そのために必要なことはなんでもやるさ」
ミカサ「……」
アルミン「僕も行くよ」
貴「アルミン？」
アルミン「こんな気持ちになってしまう人達を減らしたい」
貴「……好きにしろ」
アルミンの強い意志の宿った瞳。…フッ、悪くないね。
貴「ミカサはどうする？」
ミカサ「私も行くわ」
貴「何故？別にここにいてもいいんだぞ？」
確か、母さんの知り合いの人が、このウォール・ローゼにいるって聞いたことがある。
ミカサも一回は会ったことがあるから、知ってると思うし
ミカサ「ううん。私はAと一緒にいたいの」
まぁ、ミカサがそういうのなら
貴「……わかった」
ミカサもアルミン同様、強い意志の宿った瞳をしていた。
これなら、何を言っても聞かない。なら、みんなで行こう。
ヤバかったらその分、俺が助ければいい。
貴「じゃぁ、行こうか。……訓練兵団に」
アルミン、ミカサ「「うん」」
母さん…どうか、俺やみんなを見守ってて…
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年10月15日 8時
