第七話 キラの願い ページ10
あれからあっという間に月日が経った。と言っても、ほんの数ヶ月だけど…
キラも最初はエレン達を警戒していたが段々打ち解けて、楽しく遊ぶようになった。
エレン「それじゃ、行ってくる!」
貴「あぁ。いってらっしゃい」
エレン「おぉ!!」
何時ものようにエレンを見送った後
貴「母さん、今日も行ってくる」
母「いいけど、夕方までには帰って来るのよ?」
貴「わかってる」
キラ「A」
貴「ん?どうした」
キラ「僕も行きたい」
貴「…なんで」
キラ「Aみたいに強くなりたい。そして、守りたいんだ。大切な人達を…」
貴「…」
力を手にするとこ自体は別に駄目と言うわけでは無い。
だが…
貴(手にした力が大きいとその分、辛い…)
そう、過去に自分がそう感じたように…
貴「覚悟はあるか」
キラ「…ある。その力を手にして…使いこなして見せる!!」
貴「…フッ」
いい目をしている。これならば、平気だろ。
貴「いいだろ。ついて来い」
キラ「…うん!!」
あの後も変わらず修行をして感覚を取り戻している。
今日も感覚を取り戻す為に奥深くにある誰もいない森を目指す。
貴「そういえば父さん、なんか用があるとか言ってたな」
今朝方父さんに“夕方、話がある”と言われた。何の話かわからないが…
貴「ここだ」
キラ「うわぁぁっ、綺麗だね!!」
貴「あぁ。ここは私の一番のお気に入りの場所だからな」
キラ「へぇ〜」
貴「よしやるか。今日は…」
それからずっと、キラに基礎を教えながら自分のことをやっていた。気付いたら夕方になっていることに気付いた。
貴「よし、今日はここまでだ。帰るぞ」
キラ「うん!ありがとう」
貴「別に」
キラがやりたいと言ってきた。それに私が応えた…ただそれだけ。
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年9月11日 18時