第三十九話 新しくできた家族と名前 ページ43
？「…て、起きて」
貴「…んっ」
目を覚ますと三人が顔を覗かせていた。
貴「朝か…おはよう」
？、？？「「おはよう」」
？「だぶっ」
おぅ、朝から元気なこって。羨ましいぜ！
貴「ほれ、今日の朝飯」
？「ありがとう」
貴「あぁ。…ところで、お前等の名前をまだ聞いてなかったな」
？「あ」
あ。って！そこは普通会ってすぐに言うもんだろ！！
…人のこと言えないけどさ←
アベルト「僕の名前はアベルト・シュヘンベルク」
アスラン「俺はアスラン・シュヘンベルク」
アスラン「で、こいつがイーグル・シュヘンベルクだ」
貴「なるほど。で、アベルトとアスランは双子なの？」
アベルト「うん。で、貴女の名前は？」
貴「俺はA・イェーガーだ。よろしく。といってもしばらくの間だけだけどね」
アスラン「！なんでだよ」
貴「なんでって…お前等、俺の意見に賛同したか？」
アベルト「……」
貴「それに、俺はお前等を安全な場所まで連れて行くとお前等の母親と約束したからこうしているだけだし」
といっても、俺が一方的に言っただけだけどね。
貴「だからお前等を育ててくれそうな人にお前らを託す。それまで一緒だってだけだ」
悲しそうな顔をするアベルト達。
貴「なんでそんな顔するんたよ」
そんな顔をする意味がわからない。
アスラン「だって、あんた言っただろ」
貴「？なにを」
アベルト「“そんなに親代わりが欲しいなら俺がなってやる！”って」
貴「あぁ、確かに言った。だが、あれは俺の身勝手な、とっさに出た言葉だ。お前らだって赤の他人に親代わりをしてやるっていったら困るだろ」
そう、見捨てることが出来なかったからとっさに出た言葉。
アスラン「……う」
少しでも、この子達が生きる希望を持って欲しかった。でも
貴「俺だけその気でいたって」
アスラン「違う！」
貴「！！」
ど、どうしたんだよ。いきなり大声出して。
アスラン「違う。俺たちは嬉しかった」
貴「……」
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年9月11日 18時
