第三十八話 必要とされることの嬉しさ ページ42
〜アスランside〜
一体、何が起こっているのだろう?
あの日も、いつものように家の中で遊んで本を読んでいたはずだったのに…
バンッ
アベルト「アスラン!今すぐ逃げるぞ!!荷物を持てっ」
アスラン「えっ?」
アベルト「っ、早く!!」
状況がどうなっているのか分からず、されるがまま逃げていた。
あちこちで人の悲鳴や地響きが聞こえてくる。
アベルト「あ、ぁぁ」
アスラン「っ!!」
逃げてる途中で巨人に会ってしまった。
巨人「((ニタァ」
アスラン「…っ((ゾワッ」
そいつのにやけ顏で、恐怖が身体を蝕み動けなくなってしまった。
アスラン(ここので終わるの?何も出来ず、本に書いてあった海や氷の山、火を噴く大地に行くことも見ることもできなくなるの?)
半分諦めかけた時
ドンっ
アベルト「えっ」
アスラン「なっ」
どうして、母さんは俺達を押したの?
なんで悲しい顔をするの?
母「アベルト。アスランとイーグルをお願いっ。こんなお母さんでごめんね?愛してるわ。私の愛おしいk((バクン」
ブシャァァっ!!!
嫌だっ、嫌だぁぁぁぁぁ!!!!
なんでっ何でこうなるの!?なんで俺達から母さんを奪うの!!
?「おい、そこで何をしている」
アベルト「!」
兵士ではない誰かがそこに立っていた。黒のショートヘアに真紅の瞳をした男の人。
アベルト「綺麗」
アベルトはそういった。これには賛成する。
母さんの元へ行きたいと言ったら
?「ふざけるなっ!!」
アベルト「!」
男の人はいきなり大声を出したのでびっくりした。
?「お前等の母さんはな!お前等に生きていて欲しくて守ったんだ!!後をおわせる為じゃねぇ!!」
アベルト「でもっ」
?「でもじゃねぇ!!そんなに親代わりが欲しいなら俺がなってやる!!!」
アベルト、アスラン「「!!」」
?「だから、生きる希望を忘れるな!!いいなっ!」
その人の真っ直ぐな目に、この人は嘘をついていない。
この人ならきっと俺達を受け入れてくれると思ったんだ。
その後、その人に無理矢理立たされウォール・ローゼへと向かった。
母さん、天国からでいいから俺達を見守ってて?
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年9月11日 18時