第三十話 無力な自分 ページ34
〜エレンside続き〜
バッ
エレン(え?)
な、なんでだよ?なんで!あんたらは、巨人を倒すのが仕事じゃあなかったのかよ!
貴「ハンネス。あんたがやらないのなら、俺がやる((ボソッ」
エレン「?姉さん」
なんだろ、胸騒ぎがする。何か大切なものがなくなりそうな…
シュゥゥ
エレン「!ね、姉さん?」
姉さんの姿が変わった。身長に体格、髪に瞳。
思わず見惚れてしまった。
貴「てめぇ等なんかに、やられてたまるかぁぁぁぁぁぁっ!!」
ザシュ…ドシン
貴「っ…おい、ハンネス。母さんとエレン達を連れて船へ向かえ!」
ハンネス「でも、お前はっ」
貴「早く!俺が時間を稼ぐ、急げ!!」
ハンネス「…分かった」
エレン「おい!」
な、なんでだよ!姉さんがまだいるのに!!
エレン「ま、待ってよ、ハンネスさん!!姉さんが…姉さんを助けなきゃ!」
ハンネス「…」
素早く瓦礫の中から助け出された母さんを担ぎ、俺までも担がれミカサはキラに姫抱っこされ走る。
エレン「…っ、嫌だ…」
姉さんがどんどん小さくなっていく
エレン「姉さんっ…姉さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
姿が変わり、男の人に見える…けど、姉さんには変わりない。
ザシュ…ザシュ…
エレン「…」
姉さんの戦ってる姿はまるで狼。黒の髪に赤い瞳
エレン「…かっこいいな」
こんな危なく、大変な時に思ってしまった感想
アルミン「あ、エレン!!よかった、無事だったんだ」
エレン「…」
アルミン「エレン?」
無事に船へ着いたけど、姉さんが居ない。
アルミン「あのさエレン。A姉さんは?」
エレン「!!」
グサリと何かが胸に刺さるような痛みを感じた。
アルミン「ま、まさかっ」
エレン「姉さんは、俺たちを守るために囮になってくれたんだっ」
アルミン「!」
アルミンの顔は悲しく、今にも泣きそうだった。
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年9月11日 18時