第二十六話 怒り ページ30
何故、なぜ動かない!
母「いいから逃げなさい!」
貴「嫌だって、言ってるじゃないか!!」
ドシン…ドシン…
貴「!」
こっちに向かってくる足音…まさかっ!
貴「!」
やっぱり…巨人がこっちに向かってくる。
ハンネス「おい!餓鬼ども、無事か!!」
ここで、俺が…やるべきなのか?
母「!ハンネス、丁度良かった。この子達をお願い!!」
この幸せな、家族を捨てて…
ハンネス「見くびっちゃ困るぜ?カルラ。俺だって、伊達に」
大切なものを守るために…
巨人「((ニタァ」
ハンネス「…((ゾワッ」
ハンネス、やるんじゃなかったのかよ。
ハンネス「…すまねぇ」
貴「!」
バッ
エレン「おい!」
ミカサ「A姉さん!」
諦めてたまるか!!ハンネスがやらないのなら俺がやる!
たとえ、家族じゃないと言われても!!
シュゥゥ
エレン「!ね、姉さん?」
貴「てめぇ等なんかに、やられてたまるかぁぁぁぁぁ!!」
ザシュ…ドシン
貴「っ…おい、ハンネス。母さんとエレン達を連れて船へ向かえ!」
ハンネス「でも、お前はっ」
貴「早く!俺が時間を稼ぐ、急げ!!」
ハンネス「…わかった」
エレン「おい!なんでだよ!」
貴(そうだ、それでいい。)
素早く瓦礫の寄せ、母さん。担ぎエレン達を連れて行く。
エレン「おい、なんでだよ!姉さんがまだ居るだろ!!姉さんっ姉さぁぁぁぁぁんっ!!」
ザシュ…ザシュ…
貴「…っ」
エレン…そんな顔をしないでくれよ。必ず、行くからさ。
ドシン…ドシン…
貴「さぁ…ここからが人類の…反撃だっ!!」
強く地を蹴り、一気に五体の巨人をまとめて削ぐ。
貴(あぁ、なんて楽しいんだ)
人とは違い、感情をもたない巨人はやりやすい。
貴(さて、少なくとも住民の避難を優先するか…)
相棒である双剣を持ち空を掛ける。
少しでも多くの命を守れるように…と
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年9月11日 18時