第十六話 誕生 ページ19
始めての経験で不安もあったが…
貴「もう少しです。頑張ってください！！」
妊婦「…っ」
「オギャァ…オギャァ…」
「う、産まれたぁぁぁぁぁ！！」
「やったぁー！」
貴「…ふぅ」
なんとか、子供も母親も無事であることにホッとする。
妊婦「あ、あの…私の…赤ちゃんを」
貴「はい。どうやら、男の子のようですね。可愛がってください」
素早く赤子についた血を洗い流し、綺麗な布でくるみ渡す。
貴「そして、どうかこの命を大切にしてあげてください」
手についた血を洗いながらゴム手を取って荷物を持ち出口へ
妊婦「あ、あの！ありがとうございました」
貴「いえいえ。あ、そうそう」
妊婦「？」
貴「これ、少ないですが」
懐から袋にたくさん入ったお金だった。
貴(いい経験をさせてもらったし、恩返しと言うのと、少しでも赤ちゃんが元気良く育ちますように…)
妊婦「！これは…」
貴「皆さんで少しづつですが分けてください。この子がすくすく育つように…」
俺の気持ち、分かってくれたらいいんだけどな〜
妊婦「…っ」
貴「また明日、来ます。その時はどうぞよろしくです」
妊婦「…っはい」
そして、今度こそ部屋を出た。後ろですすき泣きが聞こえてきたが、特に気にする必要がない。
貴(さぁ、まだ時間がある。他の事をこなしながらやって行こうではないか)
地上のようにはいかないだろうが、少しは安心して暮らしていけるように…
ーーーーーーーーーー
オリキャラばかりですいません！
本当にすいませんm(_ _)m
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年9月11日 18時
