第十三話 地下街 ページ16
貴「母さん、今日も帰りが遅くなる」
母「あら、そうなの?夕飯には間に合いそう?」
貴「うん」
母「なら、いいわ。気を付けてね」
貴「はーい」
嬉しそうに笑う母さんはエレンに似ていて、流石親子だなって思った。
エレン「姉さん、今日も遊べないのか?」
ミカサ「…」
貴「ごめんね?エレン、ミカサ。でも、ちゃんと夕方には帰ってくるから」
エレン「約束だぞ?」
貴「うん、約束」
ミカサ「…気を付けてね」
貴「うん。ミカサもね」
あの小さな出来事の後、エレンに問い詰められたがなんとか、はぐらかしたがその日以来よく遊ぼうと誘ってくるようになった。
キラ「僕は行っていい?」
貴「いや、キラ。今日はエレン達とお留守番だ」
キラ「Σ(・□・;)」
貴「いい子いい子で待ってろよ」
キラ「( ゚д゚)」
貴「そんな顔してもダメだ」
キラをなんとか説得し、家を出た。
貴(エレンの誘いを断り、キラを悲しい顔をさせてしまったな…誘ってくれたことには嬉しいが、なんか罪悪感が…)
父さんが言っていた用はアッカーマン夫妻殺人事件の翌日に家の地下でなんか分からない注射をやられるということだけだった。
別に違和感はなかったけど…
貴(いいのだろうか)
父さんはいつか人類を救う希望になると言っていたけど、本当かどうかよく分からない。
貴(さて、今日の依頼はっと)
体の感覚を取り戻し、密かに始めたいとおもっていた何でも屋を開いた。
今日の依頼は地下街をなんとかして欲しいと言うものだった。
貴(なんとかしろって言われてもさ…)
そう簡単にはいかない。それは地下街は世の中から捨てられた人々が行くところだからだ。
貴「ここか」
目の前には入り口と思われるものがあり、階段をおりて行く。
カツ…コツ…カツ…コツ…
自分の足音だけが響く。
貴「!…へぇ」
そこは古びた都のような雰囲気だった。
貴「ここが…地下街」
とりあえず、様子見ってことで辺りを探索する。
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年9月11日 18時