【SERVAMP】続 腐女子だけど特に親しくもない同居人の前で思いっきり同人誌ぶち撒けた

ニートと恋愛の概念について５ ページ24

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「私さ、今まで推しになるのって受けキャラなんだよ。推し愛され至上主義なのお前も知ってるでしょ、好きな奴にはいい男の下でぐちょんぐちょんに喘いでてほしいんだよ」

「何言い出してんだお前」

「攻めキャラで好きになったのってクロが初めてなんだよね。クロは特別なんだよ」




なんて、めちゃくちゃいい笑顔で言ってくる。もしオフレコだったら、あれ？何こいつちょっとかわいいかも？とか思ってたかもしれねーけどさっきから告白に使ってくる台詞が非常に残念すぎる。ときめかせる気ねーだろこいつ……

もうそこに一々突っ込んでいても駄目だと思って、ツッコミを放棄した。真剣な空気を容赦なくぶち壊してくるAに思わずため息が溢れる




「お前さ……どう言えばわかってくれんだよ……」

「あっはっは、そんなもんじゃ一生諦めてやんないよ。私のことばっか話しやがって、クロお前私のこと大好きじゃん。両想いだろ」

「は……？何言って＿＿」

「だってさっきから、私のことしか考えてないだろ」




吸血鬼だから、種族が違うから。お前優しいもんな、それって全部私のこと考えた上で断ってるでしょ

にこにこと嬉しそうに笑みを浮かべながら述べるAの言葉に、核心をつかれた、気がした。その笑顔を見ているのが怖くなって、思わず目を逸らす。こいつは、オレが一番言いたくない言葉を心の底から望んでいた


それを言ったら、お前どうなるかわかってない。普通に手に入るはずの普通の人生が送れなくなんだぞ。他に選べるもんがあるだろ、何でわざわざオレを選ぶんだよ。吸血鬼と人間なんて、はなっから向き合えない種族なんだぞ。なのに＿＿




「今度は信じろよ？クロ、好きなんだよ。本当に」




何で笑って手を差し伸べてくるんだよ





「クロの言葉でちゃんと答えて」





笑顔で手を差し伸べるAと目を合わせることができずに俯いた


自分の意志で動くのはめんどくせーから嫌だ。その先にあるものに勝手に期待して、後悔することはもうしたくない。自分の言葉を？それ言ってお前どうするんだよ




「それ言ったらお前……、ずっと一緒にいてくれんのかよ……」





普段じゃ絶対言わないような言葉を、震えた声で告げて、顔をあげればそこには





「あはは、今すぐ死んだっていいよ」






心底幸せそうに笑ったAがいた




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