最後の手紙【瀬名泉】 (ページ32)

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追伸 2―2 ページ32

お昼休み

もう午後だしネタバレをしようと思う

諸説あるけど、午前に着いた嘘は午後にちゃんと訂正して

1年間、それがホントにならないようにしなくちゃいけない

開いてるドアから先輩の教室に入る

『瀬名せんぱーい？お昼一緒にたべましょ？』

瀬「…A」

いきなり掴まれる手首

『うわっ』

教室を出てすごいはやさで歩ってく先輩

『ちょっと先輩っ！』

屋上で離される手

『どうしたんですか…？』

瀬「それは俺が聞きたい」

ﾄﾞﾝｯ

背中に軽い衝撃

顔の真横に叩きつけられる先輩の両手

これはいわゆる…壁ドン？しかも両手

瀬「Aは…俺じゃダメなの何がダメなの…」

『えっと、先輩…？』

瀬「あぁ、そっか。そうだ、Aを落として俺も落ちればいい。うん、そうしよう」

な、なんか物騒なこと言ってる！

『先輩！私はちゃんと先輩が好きです！』

瀬「…はぁ？それは嘘ってことでしょ？」

こっちに勘違いしてたかやっぱり…

『好き…確かに嘘ですね。でも！私は好きじゃなくて大好きなんです！愛してるんです！』

瀬「やぁっと言ったねぇ♪」

…え？

瀬「朝は確かに驚いたけど、Aが俺のこと嫌いになるわけないし、そういう類いの嘘かなぁとはすぐに気づいた」

『じゃ、じゃあさっきまでのは…』

瀬「俺のエイプリルフールの可愛い嘘♪あぁ、でももしAが俺と別れたいとか言ったらホントになるかもねぇ？」

最初っから掌の上で踊らされてたみたいです…