９０９話 ページ28
ご飯のあと、少しだけ結弦の部屋にお邪魔することに。
結弦｢さっきは母さんが変なこといってごめんね｣
｢いいよ。ビックリしたけど……べつに変なことじゃないし｣
結弦｢え、Aは将来のこと考えたりしてんの？｣
｢ううん。結弦の言う通り、来年はオリンピックもあるし、お母さんが言うようなことはまだ考えられないというか、考えてる余裕無いよ。でもお母さんの気持ちになってみたら、自分の子供の将来を気にするのも普通なのかなあ、って｣
ベッドにぽつんと置いてあったプーさんのぬいぐるみを抱きかかえながら、さっきの結弦とお母さんのやり取りを思い出す。
結弦のお母さんが思い描く、自分の息子の未来。
そこに私を加えてもらえたのは嬉しい。
家族全員が歓迎してくれるってのも畏れ多い。
でも、当の本人たちがまだそんな気ないしなあ(笑)
そんな思いを頭の中で巡らせていると、結弦がぽかんとした顔で私を見てる。
｢なに？どうかした？｣
結弦｢なんか……Aが急に大人びて見える｣
｢え、なんで？｣
結弦｢いや、よくわかんないけど……ちょっと前までおバカで勉強も苦手だったのに、最近はずっと調子良かったし春からは大学生だし｣
｢ねえ、それ褒めてるの？貶してるの？笑｣
超真剣な顔で言うから、怒るとか呆れるよりも笑ってしまった。
結弦｢ちょっと寂しいかな、なんて。今までは俺のこと頼ってくれてたけど、こうやって少しずつ大人になって、そのうち俺に頼ることも無くなるのかなーって思って｣
｢なにそれ〜。親みたい｣
結弦｢Aにはずっと頼られる存在でいたいなって思ったの。……なんだろ、母さんの話に感化されたかな｣
ちょっと将来のこと想像しちゃった、と照れくさそうに小さく笑う結弦がいつになく愛おしく感じて。
たまらず結弦を抱きしめた。
結弦｢A……？｣
｢結弦のことは、いつだって頼りにしてるよ。これからもずっと変わらない｣
結弦｢……そっか。うん。ありがと｣
｢今日だって、結弦に聞いてもらいたいことたくさんあるんだからね｣
結弦｢そういやそんなこと言ってたね。……でも今は、話を聞くよりAとキスしたい｣
顔見せて、と言われて、抱きしめていた腕をそっと解く。
結弦は目を細めて、口角をキュッと上げて静かに笑った。
結弦｢Aのこと好きになれて、本当に幸せ｣
｢えへへ……私もだよ｣
改めてお互いの気持ちを確認しあって、そっと二人の唇が重なった。
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あやめ(プロフ) - はい！毎回楽しみに待っています。(^O^) (2022年8月27日 11時) (
レス) id: 418efe221e (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - あやめさん» いえいえ(^ ^)初めてだと分からない時ありますよね(^-^)お名前はちゃんと表示されてて分かりますよ〜(^^)お話はまだまだ続くのでこれからもよろしくお願いします😊 (2022年8月27日 10時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - そもそも占いツクールでこうやってコメントのお話するのが優里奈さんで初めてだったもので、、、うまく伝えられなくてすみません (2022年8月27日 9時) (レス) id: 418efe221e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - ああ、勘違いさせてしまってすみません。左上に名前が表示されているのでわかるものなの？っていう確認をしたかっただけです。 (2022年8月27日 9時) (レス) id: 418efe221e (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - あやめさん» あっ、そうなんですね( ˊᵕˋ ;)名乗らなくても分かるかな？という事だったので前にお話した事あったのかも、と思ってました💦いつも読んでくださってありがとうございます！こういうコメントを頂けると頑張れます💪 (2022年8月27日 7時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年8月12日 10時
