９０２話 ページ21
四大陸選手権を終えてトロントに戻ってきた。
クラブ内は、１ヶ月半後に控えた世界選手権に向けてかなりピリピリした雰囲気が漂っている。
だけど練習が終わってしまえばそんな雰囲気も和らいで。
ハビ｢A〜。ワールドのエキシは何をやるの？この間のBeauty＆The Beast？それとも着物みたいな衣装のダンスナンバー？｣
リンクサイドで靴紐を緩めていると、ハビがニコニコしながら話しかけてきた。
｢うーん。今の所、和風のほうにしようかなって。ハビはどっちがいいと思う？｣
ハビ｢そりゃあもちろんBeauty＆The Beastだよ！ユヅルだけAのベルを近くで見たなんてズルいじゃないか｣
｢そう言われてもなあ(笑)ワールドは世界中からスケーターやお客さんが集まるから、日本的なプログラムのほうがいいかと思ったんだけど｣
ハビ｢それも一理あるけど……ディズニーだって世界中の老若男女に人気だよ？そんなワールドワイドな作品なら、世界選手権にもぴったりだと思うけどな！｣
そう言ってパチ、とウインクで訴えるハビ。
私の隣に座って、どう？なんて言いながら肩を組んできたけど……そんなに見たいの？笑
結弦｢ちょっとハビ。なにしてんの｣
ハビ｢おっと。Beastの登場だ。怪我しないうちに僕は退散するよ。じゃあ、また明日ね！｣
目の前に結弦が登場すると、素早く立ち上がったハビはそのままさっさとロッカールームに戻っていった。
こういうのを、逃げ足が速いっていうのかな。
結弦｢ね、ハビと何話してたの？肩組んだりしてさ｣
｢いやぁ。ワールドのエキシビションはぜひ美女と野獣をやってよ！って懇願されました(笑)｣
結弦｢ああ。それ俺にも言ってたよ。『どうしていつユヅルばっかりいい思いしてるんだ！僕だってAのベルが見たい！』って｣
｢そんなに見たいなら、ワールドはButterflyじゃなくて美女と野獣にしようかなあ｣
ハビがそこまでするなら、見せてあげたいなって気持ちもちょっと湧いてくる。
結弦｢え、いいよ変えなくても。ハビのお願いは無視無視！｣
｢それじゃハビが可哀想じゃない？｣
結弦｢ハビはそれくらいで落ち込むようなやつじゃないよ｣
｢とか言って、ハビにヤキモチ妬いてるんでしょ？｣
どうなの？と結弦の顔を覗き込むと、｢そんなんじゃないし｣とツーンと口を尖らせてそっぽを向いてしまった。
くそぅ。かわいい。
そんな顔されたら、ハビのお願いは聞けなくなるじゃん(笑)
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あやめ(プロフ) - はい！毎回楽しみに待っています。(^O^) (2022年8月27日 11時) (
レス) id: 418efe221e (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - あやめさん» いえいえ(^ ^)初めてだと分からない時ありますよね(^-^)お名前はちゃんと表示されてて分かりますよ〜(^^)お話はまだまだ続くのでこれからもよろしくお願いします😊 (2022年8月27日 10時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - そもそも占いツクールでこうやってコメントのお話するのが優里奈さんで初めてだったもので、、、うまく伝えられなくてすみません (2022年8月27日 9時) (レス) id: 418efe221e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - ああ、勘違いさせてしまってすみません。左上に名前が表示されているのでわかるものなの？っていう確認をしたかっただけです。 (2022年8月27日 9時) (レス) id: 418efe221e (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - あやめさん» あっ、そうなんですね( ˊᵕˋ ;)名乗らなくても分かるかな？という事だったので前にお話した事あったのかも、と思ってました💦いつも読んでくださってありがとうございます！こういうコメントを頂けると頑張れます💪 (2022年8月27日 7時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年8月12日 10時
