あまのじゃくー４ー ページ22
優真｢ごめんA。ちょっといじわるだった。でもどうしてもAに聞いてほしい｣
｢やだって言ったら？｣
優真｢嫌でも聞いてほしい。頼むよ｣
さっきは真顔だったくせに今は急に優しくなって、穏やかな笑顔で言うものだから、その顔に負けて｢分かった｣と言ってしまった。
優真｢俺の好きなタイプは、俺が海外遠征でいない間に全教科のノートを取ってくれるマメな子で、｣
｢……うん？｣
優真｢んでもってそのノートをウルトラマンみたいに投げてくる、ちょっと豪快な子｣
｢……え、｣
優真｢それなのに外国の女の子にヤキモチ妬いて、勝手に自分は劣ってるって決めつけちゃうような、｣
｢え？待って！鍵山、それってさ｣
優真｢流石にもう分かるっしょ？｣
｢え〜……うそぉ……｣
なんか、急に全身の力が抜けちゃって、ヘナヘナとリンクに座り込んでしまった。
本当に？鍵山が、私のこと……？
｢ねえ、今日エイプリルフール？｣
優真｢何いってんの？今１２月だよ(笑)ほら、立って｣
差し出された手に自分の手を重ねると、ギュッと握られてそのまま引いて立たせてくれた。
鍵山の手、結構おっきいんだな……。
優真｢Aの好きなタイプって、本当に羽生さんなの？｣
｢え、……あっ！いや、それは、違うの！ついポロッと言っちゃっただけっていうか｣
優真｢じゃあ違うんだ？｣
｢違う！私が好きなのは、かっ……！｣
優真｢か？｣
｢かっ……鍵山、だし｣
言った。
ついに言ってしまった。
まさか今この場で告白することになるなんて思わなかったから、心臓が爆発しそうなくらいドキドキしてる。
それにしても……鍵山の反応が無い。
｢鍵山……？｣
恐る恐る鍵山の顔を窺うと、
｢……え！鍵山、顔すっごい赤いけど！！｣
優真｢え？｣
それはもう、ゆでダコって言葉がしっくりきすぎるくらいに真っ赤で。
それを見たら自分の緊張なんて吹っ飛んじゃって、だんだん笑えてきた。
優真｢笑うなよ(笑)｣
｢だって……(笑)顔赤すぎ！｣
優真｢うるさいなあ。好きな子から好きって言われて喜ばないほうがおかしいだろ｣
｢えへへ……。鍵山、好きだよ｣
優真｢Aが急に素直になった｣
｢えー？だって、もうバレたらごまかす必要無いじゃん｣
優真｢それはそうだけど。なんか調子狂う｣
｢えへへ……全日本、頑張ろうね。鍵山！｣
大会が終わったらデートしようね。
そう約束をして、本番までの数週間を二人で切磋琢磨しあった。
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優里奈(プロフ) - ♪さん» 遅くなってごめんなさいー😭彼目線も近いうちに書き進めたいと思います💪 (2022年6月25日 14時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
♪ - うわーーーー！ありがとうございます！今読みました！とてもキュンキュンしてむずがゆかったです笑 (2022年6月25日 13時) (レス) @page32 id: 88b3102197 (このIDを非表示/違反報告)
♪ - わぁ！返信ありがとうございます！そうなのですね！あまり無理をなさらずに優里奈さんのペースでゆっくり更新していただければと思います！楽しみにしております！！！！！ (2022年5月19日 8時) (レス) id: d7d3cc8865 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - ♪さん» リクエストありがとうございます(^ ^)そういえば、スケーターじゃないヒロインって書いたこと無かったです！いまリアルの方が多忙なので、少しお時間くださいね(*^^*) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
♪ - 以前から何回も読ませて頂いております！リクエストなのですが、友野くんとスケートをしていない関西の女の子のお話を見てみたいです！ (2022年5月18日 8時) (レス) id: d7d3cc8865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里奈 | 作成日時：2022年3月10日 23時
