氷上で煌めく太陽１１

５１２話 ページ21

ゆづくんと付き合うこと、もっと先のことをしっかり考えたほうが良かったのかな？


結弦｢Aちゃん。今なんか余計なこと考えてない？｣

｢へ？｣

結弦｢なんか、不安そう｣


おっと。
ゆづくんには秒でバレた(笑)

誤魔化すつもりは無いけど、なんだか言いにくくて曖昧に笑って返す。


結弦｢俺らが付き合ってるの、バレたときのこと考えてたでしょ｣

｢昨日は気持ちが盛り上がっててそこまで考えなかったけど……今ふと思ったら色々大丈夫かなって思っちゃって｣

結弦｢俺と付き合い始めたこと、後悔してる？｣

｢まさか！付き合わないほうがきっと……いや、絶対後悔してた！｣


そう言うとゆづくんはフフッと嬉しそうに笑って、両手で私のほっぺたを包み込む。


結弦｢よかった。……ぶっちゃけ、俺だって不安になるよ。でも俺たちは、本気で付き合ってる。やましいことは何もない。だよね？｣

｢うん｣

結弦｢だったら、コソコソすることもないし、ビクビクしながら付き合う必要もない。堂々としていればいいんだよ｣


穏やかに微笑むゆづくんが、ほっぺたを優しく撫でる。
ゆづくんが言うと、本当にそう思えるから不思議。


｢……そうだね。私はゆづくんが好き。ゆづくんが大切。ゆづくんとなら…っ！｣



なんでも乗り越えていける



そう言い切る前に、ゆづくんの腕にきつく抱きしめられた。


結弦｢俺も大好きだよ……。これから大変なこととか絶対あると思うけど、一緒に乗り越えていけるって信じてる｣

｢……うん｣



ゆづくんは２０歳。私は１７歳。

自分たちの力だけではどうにもならないこともあると思う。


それに私はまだ未成年。
そこにあまりいい印象を持たない人だってきっといる。

それでも。
私達は純粋にお互いのことが好きなんだ。



何があっても、何か言われても。
いま私達に出来ることをやっていこう。


そうゆづくんと誓いあった。

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