チビ助の《好き》 ページ4
ある日の事だった。
いつもの様に、チビ助とお菓子を食べていると、チビ助がこう言った。
｢ねーね、好き。｣
いきなりの爆弾発言に茶を吹き出すかと思ったが、ふと考えて、吹き出すことは回避出来た。
好き、と一言に言っても、恋愛だけでなく家族愛や隣人愛、友情的な愛もある。
まだ4歳、もうすぐ5歳のチビ助に、それらの分類が出来るか？多分無理だ。
4歳の私の記憶を頑張って引っ張り出しても、モンシロチョウやらアオスジアゲハを追っかけまわして、ちょうちょすきとか言ってた位だ。
いくらチビ助が大人びてるとしても、さすがに好き を分類分けするのは無理だろう。
よってこの好きは多分家族愛とか友情の好き、恋愛的な要素はない。Q.E.D.証明終了。
｢んぐ…おー、そうかぁ。ありがとな。ねーねもお前のこと大事だし好きだぞー。｣
そんなやる気のない私の返しに満足していないのか、腰に抱きついたチビ助が額を脇腹に擦りつけながら
｢すき、ねーね、すき。｣
とひらすらに繰り返してきた。
おう可愛いやっちゃな……と一瞬天を仰いで、頭を撫でながらそうかぁ…と繰り返し返事をするしか無かった。
初恋は5歳の時だったなぁとか、我ながらマセガキだったなぁとか、色々と思い返しながらチビ助の頭を撫でていると、更なる爆弾発言が飛んできた。
｢ぼく、大きくなったらねーねとけっこんする。｣
飲みかけてた茶が鼻から出るかと思った。
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お豆腐(プロフ) - みんなかわいい、イライくんのお母様もぎゅーしたい、めちゃくちゃ癒されました(*^^*) (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 4dd9818095 (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - この小説のノートンめっちゃ好きです……神作品をありがとうございます！ (2020年4月19日 10時) (レス) id: 721952ce66 (このIDを非表示/違反報告)
青海波(プロフ) - セサさん» コメントありがとうございます。ほっこりして頂けて嬉しいです。 (2019年8月20日 20時) (レス) id: 38cf9ad071 (このIDを非表示/違反報告)
セサ - 見ていて,凄くほっこりします｡読んでいて、とても癒されます。 (2019年8月18日 23時) (レス) id: 5854977ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青海波 | 作成日時：2019年7月29日 2時
