家系能力 愛 【魔入間】

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時間軸を少し遡ります
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ハニエル･Aの、最初の祝福と恩恵を授かった生徒が現れたらしい

そんなとんでもないニュースが職員室に舞い込んできた
一番最初(････)の祝福と恩恵を授かったと





最初に授かったということは、つまりその悪魔がハニエルのいちばんのお気に入りということになる

そんな幸運な悪魔は一体誰なのか
問題児クラスの誰かに聞けばいいかと思っていた時、それはダンタリオン･ダリによって判明することになる




「あ、ウァラク･クララさんだよ。廊下にいた生徒に教えて貰っちゃった」




「は？」



カルエゴは思わず声を漏らした
面倒くさい生徒、まさかよりによってウァラクとは
そんなこと誰が想像つくだろうか

...いや、入間よりはましか




「カルエゴくんのクラスは楽しそうだね」



「シチロウお前な...」




にこにこと笑っているシチロウに思わずため息をついてしまう
だったらお前が担当すればよかっただろう、というとそれはちょっと..と思い切り目を逸らした

ただでさえ自我の強い悪魔たちを指導するのは一苦労だと言うのに、その中から選ばれる問題児たちを集めたクラスなんて想像しただけでほかの教師は頭痛がしていた





「でもウァラクさんがお気に入りか〜狙っていた他の生徒たちは落胆しただろうね！」




まあでもチャンスが無くなったわけじゃないからね


にっこりと笑っているようで、瞳の奥は笑っていない
魔王に即就ける程の彼女の寵愛

それこそが悪魔たちの求めるもの
それは教師にとっても例外では無い




「ハニエルは淡白な生徒ですから
他の生徒に簡単に惑わされるような悪魔では無い」




「おー、キミがまさかそんなこと言うとはね！
...彼女のこの情報が流れてしまえば本当に危険だ」






最初の祝福が贈られて無くなった分、彼女の身の安全を確証するには難しくなってくる





しかし、この学校には
”守護の白鴉”と”バビルスの番犬”が存在する






彼女が誰を選ぼうが危害が行かぬように守るだけ

高貴な、ようやく公の場に顔を出すようになったハニエルを妨害しようと、危害を加える者がいるというのなら





「危害を加える者には...それ相応の報いを受けてもらわないとね」




「...ああ、そうだな」





その時の二人の目はまさに
番犬と白鴉の名に相応しい目をしていた







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教師同士の呼び方がわかりません...

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