優しい ページ25
*
「乱歩さん。ありがとうございました。ていうか、なんか恥ずかしい......」
熱出して、夢見て泣いた挙句、泣き出すなんて恥ずかしすぎる。しかも21歳が。21歳が !!
「気にしなくていいよ。」
あれ。なんか乱歩さん優しい。いや、看病してくれてた最初から優しいけど......なんかもっと優しくなってない ?
「ところでA。」
「はい?」
「いつまでこうしてるつもり ?」
乱歩さんはニヤニヤしながらそう云った。え ? こうしてるって......? 周りを見渡してやっと自分の状況に気づく。あれ、あれ。乱歩さんベッドの上。私もベッドの上。と、特にあやまちとか何も犯してないけど......男女ベッドの上ってやばくない!?
「いや、あの!! 特に深いことは考えってなくて......? ていうか、乱歩さんが急に泣いてる私をだ、抱きしめにきたのが......? 原因で!?」
慌てまくる私を乱歩さんは面白そうな笑みを浮かべて見つめてくる。やっぱ、前言撤回。優しくなんてない!!
「え〜? 今頃意識してんの? 僕なんてけっこー前から意識してたけど。」
糸目の乱歩さんの目が見開かれ、翡翠色の瞳で見つめられる。
「いや、あの違いましてね......!?」
「へ〜そうなんだ......よっと。」
ドンとした衝撃と共に、乱歩さんの顔がドアップ......!?!? え、これって、乱歩さんにベッドに押し倒されてる!?
「乱歩さんっ!?」
いやいや、今まで揶揄われてきたけど、これはやばい。1番やばい。
「A。顔真っ赤。」
「誰のせいだと思ってるんですか!」
私がそう言うと乱歩さんはニヤニヤ笑う。
「あと5秒後。5・4・3・2・1」
え?5秒......? なにが5秒? とハテナを浮かべているうちに、私の部屋のドアが勢いよく開いた。
「グッドモーニング! Aさん!!! Aさんが心配だから仕事をぬけだして会いに来たよ。さァ、私と心中を!......ってあ。」
だ、だ、だ、太宰さんんんんん!!
「ああああ乱歩さんんんんんん!!!!」
これがいわゆるシュラバってやつなのか。
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夜桜柊華(プロフ) - らおらおさん» 有難うございます!! 更新ペースめちゃくちゃ遅いですが、気長に待ってくださると有り難いです! (2019年4月27日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
夜桜柊華(プロフ) - 坂竹会長さん» 有難うございます!! お気に入りだなんて嬉しいです笑 (2019年4月27日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
らおらお(プロフ) - 無理せず更新頑張ってください!応援してます! (2019年4月2日 13時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 今までの乱歩さんの小説のなかでお気に入りの小説です!!ぜひぜひ更新してください!!今なら絶賛!鼻からケチャップが……((殴 季節の変わり目ですのでお体にはお気をつけて〜♪ 失礼しました_ーд#_;; (2019年3月23日 15時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜柊華(プロフ) - しあ(^.^)/さん» 有難うございますっ!! 更新遅いですが、頑張っていきます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうか x他1人 | 作成日時:2018年9月17日 19時