君を守りたい (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:6,121 hit

story7 ページ7

キンコンカンコーンと

お昼休みのチャイムの終了の音が鳴る。

教室に戻った私は、授業の準備を始める。

「イタッ。」

教科書をめくろうとした瞬間違和感を
感じる。

指に血？？

おそるおそる教科書を開き直す。

押しピン！？

教科書に押しピンが刺さってる。

一体誰が？！

教室内を見渡す私。

おーい！席につけ、授業始めるぞー！と
先生の声と共に授業が開始される。

パラッ
前の席の人から受け取り、

紙？何これ？

その紙には、"あんたどいうつもり？"
と書かれていた。

何のこと？

"キンコンカンコーン"

授業が終わるチャイムが鳴る。

「ちょっといい？」

同じクラスの桜さんに声をかけられた。

桜さん？な、何…？怖い…

彼女にされたことを思いだして恐怖が蘇る。

「何…？」

「顔かしてくれない？」

そう言って私は、人通りの少ない
校舎の裏側に連れて来られた。

「あんたさ、太輔の何？」

太輔？

って、藤ヶ谷くん？

「何って、別に何も…」

「言っとくけど、あんたみたいな女、太輔が相手にする訳ないんだからね！だから、口聞かないで。」

「どうして？私あなたに何かした？」

「はぁ？目障りなの。あたしはずっと前から太輔が好きなの！」

私の言葉に腹が立ったのか

ドン！

イタッ！

私の身体を突き飛ばす。

「とにかく！もし太輔と口聞いたらただじゃおかないから。じゃあね！」

そう言って桜さんは去っていた。