どんな僕も愛してよ。第5章

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NK｢何か…あったんですか、？｣




そうだった。相手は心理のスペシャリストだ。
下手に喋ると色々と引き出されてしまう可能性がある。




『あ、いえ…大丈夫です。』





今、あの携帯が誰のか分からない限り、誰にもバレてはいけないと思った。






NK｢まぁ、ソヌさんは扱いが大変です。もし無理そうであれば、補佐として、私も立ち会いますよ。｣




『へ？』




NK｢ソヌさんの扱いは慣れています。…今の彼の感情はコントロールが難しい。浮き沈みが激しいので1人では大変でしょう？｣



そう言って私の手の包帯を指さした。




…やっぱりニキさんは凄い…。




この怪我にソヌさんが関わってるなんてどうしてわかったの、？




まぁ、どうやら携帯の事はバレていないみたいだ。




ニキさんはソヌさんの診察について、1人では心配だと私に言ってくれた。




『ニキさん、変わりましたね』




NK｢そうですか？ソンフンさんには相変わらずだと言われましたけれど。｣




ううん、そんなことは無い。来た当初と比べて人への接し方が変わった気がする。





患者をよく見ていて、サイコパスに異常に反応してしまうニキさんは少し角が丸くなった気がした。





『ソンフンがそんな事を？ふふっ』





久々にニキさんと喋ったけど変わりはなかった。





ニキさんは、味方だろうか。





人を疑いたくは無いけれど、何者かが私の机の下に携帯を貼り付けた。それは確かな事だ。




部外者は簡単に刑務所内に入られない。
となるとこの刑務所内の誰かの可能性が高い。




そしてもうひとつ、刑務所内を疑わざるを得ない理由…




それは防犯カメラが故障してついていなかった、という事実だ。





私はもう、人を信じれないかもしれない。

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