どんな僕も愛してよ。第5章

部屋。 ページ39

コンコンコン



"所長室"のドアに手をかけ



深呼吸する。



ガチャ



扉を開けると


JW「あっ、ヒョン！！」



声がする方へ顔を向けるとジョンウォンは
所長がいつも座るであろう大きな椅子に身を預け座っていた。




扉を閉めて辺りを確認する。




…中には"所長は居らず"、僕とジョンウォンの2人だけ。




ここまで来るのにカメラの死角を通りここまで来た。




…誰一人として僕を見た人はいない。



JW「どうしたの〜」



そう言いながらどこか上の空の彼に僕は



JK「あの人から、仕事です。」



そう口にした。



JW「え！先生の！？？」



こっちを向いたジョンウォンを無視し、前のテーブルのある椅子へ座った。



ソファーに沈み、一呼吸置いて彼とは目は合わせず少し俯く。




JK「明日の15時、医務室へ行ってください。」



JW「時間を指定されるのは苦手なんだよなぁ」



JK「レベルは医務室へ担当が付き添うくらい。手段は任せます、以上。」



彼に構ってる暇は無い。



ここに長居はできない。



すっと立って扉へ向かう。



JW「玩具が欲しいなぁ〜ヒョン。」



その言葉を無視し、ドアノブに手をかけた時。



JW「怪我もいいけどナイフ…ん〜ユラ先生…使う？」




独り言の様にボソボソ言っていたが



JK「！」



"それならあの担当簡単だよね〜"



"ユラ先生"

その名前に体が反応してしまった。

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