どんな僕も愛してよ。第5章

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確かにジェイの件からこうして、互いにぎこちなくなってはいたけど




イライラしてるからといって他人にぶつかるような人でもない。




何か"理由"でもあるのかな、？




SH「…へぇ。そんなに心配なら行けばいいじゃん。一応元、担当なんだし。」




そう言って"元"を強調させ吐き捨てるように言った。




『えっ、いいの？』



SH「え？僕の許可がいるの？」





そう言って会話は続くけどこっちを1度も見てくれない。




『えっ、？あ、いやっ、』




SH「キムソヌの担当が外れた時は許可なく房に行ってたくせに？」





パチッ





一瞬、ソンフンはパソコンから目を離し私を見た。





"違和感"




目が合っているはずなのに、そこにはソンフンでは無いような人がいる…そんな感覚。




『！そっ、それはっ』




SH「はぁ。僕、忙しいんだよね。今日の分のデータ資料まとめないと残業になっちゃうんだけど。」




…今、ソンフナに凄く呆れられてる気がする。




『っ、、』




そう…だよね。
仕事の邪魔をしたら確かに"イライラ"する…よね。




SH「…別に呆れても怒ってもないよ。思ったこと言っただけ。」




今凄く気を使わせてる気がする。
私は顔に出やすいし、よくソンフンには感情を読まれる。





早く話を済ませて仕事に戻りたいみたいだった。




『あっ、そう…。い、行ってみるよ。ありがとう…。』





そう話を切りあげ、その場を離れた。





私が今行って、彼に何ができるだろう。
もう少し考えてからジョンウォンさんに会いに行こう。




今日は行かず、また日を改めて行く事にした。





今はジョンウォンさんよりソンフンの態度の方が気になったのも理由だ。




ソンフンの機嫌を損ねてしまったのは私にも原因がある。



休憩室でコーヒーを2つ作りソンフンの机に静かに置いた。



"忙しいのにごめんね"
今何を言ってもソンフンは冷たいだろう。



だから何も言わず、コーヒーだけ置いて私もそのままデスクに戻った。



パソコンにログインし、今日の診察の内容を打ち込んでいく。



カタカタと2人分のパソコンの音がいつもより大きく聞こえた。



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"ソンフンだけでも"
私にいつものように接して欲しい…そう思った。


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