どんな僕も愛してよ。第5章

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SH「…変なこと言ってないで先に名乗ってくれないと通報しますよ。」



？「あっはっはっは！！
君はとても面白いね。私は"キム・エジン"だ。」



キム・エジンと名乗るその人…
言われてもピンと来ない。しまいには笑いだした。



こんな人僕は知らない。


番号は所長から漏れたのか？


それともヒョン？ヌナ？？



SH「キム・エジン…さん？どうして僕の番号を？」



EZ「君は本当に質問が多いね。」



SH「…何回もかけてくるなんて余程急いでいるんでしょうけど僕、薬の売買なんてしてませんしお金にも困ってない。電話を切るのも面倒なんで、もうかけてこないでください。」




EZ「…ほう、君はとても"頭がいい"んだね。」




SH「どこで入手したか知りませんけど、例え知り合いが共通にいてもこれってプライバシーの侵害です。慰謝料は充分とれますし、法的処置を取らせていただきます。なので通報はしときますね、それじゃ。」



EZ「…キム・ユラ。」



SH「！！」



EZ「…さん？だったかな。
君と働いている心療内科の医者だ。」



SH「…なに、記者か何か？」




この一言でコイツの危険度レベルが上昇。
常識のない奴から不審者に昇格だ。




どういう事？



ヌナを知ってる？



確かには刑務所内では可愛いし美人だし有名だ。



名前を言われても分からない時点で刑務所内の職員ではないし、島の外にいるならどうしてヌナの存在を知っているのか。



…胸騒ぎがした。



EZ「あぁ、記者ではないんだ。私はキム・ソヌの元担当医師でね、現在ユラ先生に引き渡しをしているから彼女をよく知ってる…とでも言っておこう。」



また出た、キム・ソヌ…。
その名前に僕の心の黒い部分が溢れてくる。



電話越しの声色だけでもわかる。
コイツは確実に何かを企んでる。

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