どんな僕も愛してよ。第5章

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SZ「その番号は3回とも同じ人物だった。」



『誰だったんですか、？』



SZ「…えーっとね、キム・エジン、45歳。
"山奥"で病院を開いてる、医者だ。」

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今思えば確かにおかしかった。



使いで来た人物は刑務所に…
そして僕らのデスクに何をしに来ていたのだろう。



喪服と焼香に違和感を覚えただけでは無い。
…彼は"手袋"をはめていた。



"手袋" を確かにつけていたんだ。



"山奥"



ジェイは山に近い道路で見つかった。



"警察は山からの転落が原因だろうと捜査を進めている。"



これがどういうことか。



どうして気づかなかったんだ。



もっと早く気付くべきだった。


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HS「…エジン先生に聞くのは僕が行ってくるよ。」



ユラに今、曖昧なまま伝えても意味が無い。



『どうして？私も行く。』



確信ができていない以上、巻き込む訳には行かない。



HS「ユラ」



"もしかしたら…"
今は白か黒かで天秤が傾く前の段階。
凄く、危ないかもしれないから…



『…ヒスナ、さっきから変だよ。』



お願いだから気づかないでくれ。


僕は嘘が下手だし、
こうして上手く言葉にできない人間だ。



それでも僕はジェイの為にも、
1人でこれを解決しなければいけない。



僕はただ"確信"が欲しい。
だから、今は隠さなければいけない。



…なのに、なのに。
心と体が上手く噛み合わない。

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