41話 ページ43
ーーーーーーーーーーー
セミがやかましく鳴き、とても蒸し暑い
季節となった。
気温の上昇により、体調を崩す隊士が
後を絶たない。
私は冷たい井戸水で濡らした布を隊士達に
渡していく。
この暑さに、幹部の皆さんも少し
くたばっている様子。
後で、幹部の皆さんにも何か冷たいものを持っていくことにした。
水につけた布をキュッと絞る。
ひとりでやってるのはきついが、
私に出来ることはこれくらいしかないと思い、
手を動かし続ける。
トタトタトタ
??「いたいたー、珠希!」
息を切らして走ってきたのは平助君だった。
平助「手が空いたら来いって土方さんが!」
土方さん?何かあったのかなぁ
貴方『分かりました。』
" あ、俺今暇だから " と、平助君も手伝ってくれた。
何とか全員に渡し終わり、私は片付け始める。
平助「珠希ってさ、こんな暑っつい中でよく涼しい顔してるよなー」
まぁ、仮面付けてるしね笑
平助君は" お前面白ぇな " と笑っていた。
仮面を付けているのに、どうして皆そんなに笑うのだろうか。
普通の人なら、、
無表情で"何考えてっか分からねぇ"と
私に笑顔を向けるどころか近寄ってこない
はず。
だけど、新選組の皆さん私の前で
よく笑ってくれる、、。
なんでなんだろう。
なんだか胸が暖かかった.......
53人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優南 | 作成日時:2019年9月21日 17時