病んでる愛を【呪術廻戦】

伏黒恵 息 ページ15

ある暑い夏の日。


『ねぇ恵〜。プール行こーよ。』


ずっとスマホを触っている恵に話しかける。


「ああ。分かった。」


『え？』



「なんだ？」



『なんとなく、“クーラーあるから部屋にいる方がいい。”って言うのかと思ってたから…。』


そう言うと、恵はムスッとした顔で


「俺だって普通に遊びに行きたい時はある。」


『あぁ！そっかそっか！…えっとーじゃあ何処のプール行く？』


機嫌を悪くさせてしまったと思って、すぐに違う話題に変える。


「高専にあるプールならすぐ行けるし誰か他にいるかも。」



『高専にプールあったんだ。だいたい高専の人なんて知り合いだし、

一緒に遊べるかもしれないから高専のプール行こ！』


恵の了承を得て、すぐプールに行く準備を進めた。



・




・




・


『おお…誰もいないね。野薔薇ちゃんとかいると思ってた。残念。』

誰もいないプールを見ながら話す。




「今日は全員任務入ってるから、誰もプールに来ない。」



『？さっき誰か他にいるかもって言ってなかった？』



「嘘ついた。2人で入りたかったから。」


すると恵は突然私に抱きついてきた。

その勢いで2人ともプールに落ちてしまう。

空気を吸うために急いで水面に向かおうとするが、何故か恵が上に抱きついたままで離れない。


「ゴフッ…ブクブク」


必死に水面に向かおうと手を伸ばしても、自分の息だけが泡になって光の方へ向かっていく。

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