検索窓
今日:45 hit、昨日:58 hit、合計:131,892 hit

#10 ページ10

.




いつものように仕事を終えて、まだ少し明るい外の空気に嬉しくなりながら職場を出た。


毎日飲めるような友人や恋人もいない私は、ひとりでスーパーに寄ってひとりで家に帰る。


安くなっているお惣菜を買い物かごに放りこみ、お酒もいくつか。









私はあの日を境に料理が作れなくなった。というか、作るのが怖くなった。


誰かに作るわけでもないけど、それでもどうしても食べきれなかったものなど、食べ物を処分することがしんどくなったから。





でも悪いことだけじゃなくて、自分に甘くすることも覚えられた。


まだまだ溜め込みすぎるところはあるよって田中に言われたことあるけど、それでも数年前の私に比べたら成長している方だ。




だんだん変わっていけてる。このまま優吾のこともいつか忘れられる。


そのいつかがいつくるのか分からないけど、それでもその時を私は待っている。




.

#11→←#9 -four years ago-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
505人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 高地優吾 , 田中樹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:飴宮 | 作成日時:2022年5月12日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。