ノスタルジック (ページ39)

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充実しすぎてるくらいの毎日は、過ぎるのが早い。

もう6月も終わり、7月になって一週間が経った。外はもう太陽の出ない日がないくらい、毎日猛暑で。

時が過ぎて、変わったことといえば、うーん…特にないかな。

でもちょっと気になるのは、優吾との飲みのペースが前より減ったこと。

当たり前だけど、私達はお互い社会人なわけで。

そんなに頻繁にデートができるわけもないから、行ったのは水族館とキャンプだけ。

でも別に、そこはなんとも思っていない。当然だと思うし、お互いがお仕事を頑張っている証拠だから。

でも、毎週一回以上は誘ってくれていた飲みのペースが落ちたのは、少し寂しいというか…。

だけど飲みに行けない理由は、ちゃんとわかっている。

優吾に女の子の後輩ができたらしい。

7月に転職してきた子で、まだわからないことも多いから経験もある優吾が"教育係"というものになったそう。

きっとそれで忙しいんだろう。

仕方ない。

でも、最近幸せでいっぱいで、充実しまくっていたからか、ぽっかり穴が空いたような寂しさもあるのが本音。

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