ノスタルジック (ページ14)

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それからしばらく他愛もない話をして、はじめに少し感じた気まずさもなくなってた。

それはきっとジェシーくんのおかげ。

彼のいいところで、素敵なところ。

「でもよく私って分かったね。」

ちょっと不思議に思っていた。

実は私は、優吾と付き合ってた頃と比べるとかなり見た目を変えたから。

明るいロングだった髪は暗めのショートになったし、女の子らしい格好ばかりしていたけどパキッとした印象のパンツスーツなどしか着なくなった。

お化粧も可愛らしい雰囲気づくりはしなくなって、どっちかっていうと大人っぽく仕上げるようになったし。

どちらかというと、自分的には今のほうがあってる気がしてるし、年相応な気がしてるから不満とかはないんだけど…。

変わったから気づかなかったって言われることが多かったから、それを言わないジェシーくんが不思議だっただけなんだけど。

「なんで？分かるよ。」

「え？」

「だってAちゃんは変わらず美人さんだから。」

前も似合ってたけど、俺は今の感じも似合ってると思うし好き！

無邪気にそんな事を言ってくれるジェシーくん。

「ありがとう、ジェシーくん」

「いいえ！そうやってありがとうって言ってくれるとこも変わってなくて嬉しいよ。」

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