ノスタルジック (ページ13)

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「あれ、Aちゃん！？」

「え、」

「ひっさしぶりだねえ！」

「ジェシーくん…」

ジェシーくん。

ジェシーくんは優吾のお友達で、私もよく一緒に飲みに行ってた。

アメリカと日本のハーフで、高身長。性格も、ハンサムな見た目に反して驚くほどフレンドリー。彼の人と仲良くなるスピードにはいつも驚かされていた。

「Aちゃんも飲みに来たの？」

「うん、同期と」

「そっかあ。」

なんて会話をしたと思ったら、

「あ、待って！！Aちゃん顔色悪いよ。
　外の空気吸いに行こう！」

って、私の心配を急に思い出す。

こうやって騒がしいことも、変わらないなあって思わず笑ってしまった。ここで優吾が「お前うるせえなあ！」って突っ込むまでがお決まりだったよね、なんて。

強引に私の手を引いて、空いてるテラス席の方に連れてってくれた。しっかり水まで用意してくれたとこも、なんだかジェシーくんらしい。

「ここならいいでしょ！」

「うん、ありがとう。」

「いーえ！飲みすぎちゃったの？」

「うん、まあ。そんなところかな」

気をつけないとだよってジェシーくんに注意されると、なんだか恥ずかしくなった。

いい大人なんだから、その通りだよね。

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