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『もしもし？』
「…」
『…だと思った。ほんと、嫌なら行かなきゃよかったのに。』
先輩には何でもお見通しらしい。
隠し事なんてできないなって、年上の余裕を見せられている気がしてちょっと悔しかった。
もう既に泣いている私は、声を出せずにしばらく黙り込んでいた。きっと、泣いていることもバレているんだろう。
『思ってること、ゆっくりでいいから話してごらん』
「……樹が、将来の夢を話してくれたんです。」
『うん。』
「家族以外に言うのは、私が初めてなんだって。…すごく、嬉しかった。」
これはほんと。
でも、
「でも、それはずっと一緒にいる"幼馴染"だからで。」
『…』
「樹に「幼馴染だから。」って言われる度、すっごい胸が苦しくなる。」
『…うん、』
「分かってたことだけど、結局私はその程度にしか過ぎなくて。異性としてみたときに、私は眼中にないんだなって思う。」
吐き出した気持ち。
私はどこまでも欲張りで、意気地なしで。そんな自分が、ずっと嫌い。
…早いうちから、こんなに拗らせる前に伝えておけば、なにか変わったんじゃないかって、そう思う。
先輩は私のまとまらない話をずっと聞いてくれて、『これからもいつでも話聞くからね』って言ってくれた。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください！🎶 (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる！気になる！続編楽しみにしてます！！ (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年8月15日 17時
