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遂に来た当日。
なんだかんだ、いつもよりしっかり目に化粧を施して。髪も、ここ数日でいっぱい調べて、可愛くした。
夏未からは、
夏未楽しんで!とは言い切れないけど
でもまあ、今日くらいは彼女ちゃんの存在忘れて楽しんできな!
あくまで幼馴染としてね!
と、釘を刺された。
これは、夏未の不器用な優しさだ。私が期待しすぎないようにって、遠慮せず言ってくれている。
期待しすぎず、と呟いて、全身鏡に映る自分を眺める。…って言っても、気合入っちゃってるんですけどね。
「Aー!樹来たよ!!」
「はーい」
あくまで幼馴染として。
そう言い聞かせるように何度も心に決めて、部屋を出た。
「樹おまたせ。」
「おう、行くぞー」
家の前で自転車に乗ったまま私を待っていた樹。
浴衣じゃなくて、白Tにデニムのいつもどおりのスタイル。
今日のこの姿を見れるのは、私だけ。
「浴衣いいじゃん。」
「…でしょ、」
「んは、なんだよそれ笑」
この照れ隠しには、気がつかないで。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください!🎶 (2022年8月26日 19時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる!気になる!続編楽しみにしてます!! (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴宮 | 作成日時:2022年8月15日 17時