藍沢を看病3 ページ11
貴方side
「ただいま〜」
小さな声で玄関を開けて中に入る。
耕作って深夜に家に帰るときこんな感じなんだろうなぁ…。
そんなことを考えながら物音を立てないようリビングに入る。
お昼ご飯までにはまだ時間があるなぁ…。
買ってきたものを冷蔵庫にしまって時計を見ると案外時間が経っていなかった。
そろりと寝室に足を踏み入れる。
藍沢「なんだ」
「なんで起きてるの!?」
絶対寝てると思ってたのに…。
藍沢「あからさまに気を遣うな。逆に気になる」
「………難しいね」
でも気を遣わないと煩くしちゃいそうだもん…。
「キツイならお昼から藤川先生が診にきてやってもいいって言ってたよ」
買い物の途中で電話があったんだよね。
藍沢「余計なお世話だ」
「やっぱり…」
断るだろうとは予想してた。
藤川先生も冗談っぽかったもんなぁ。でも電話してくれたってことは心配してくれてたんだよね？
「あ、お昼はうどんでいい？」
藍沢「あぁ。……A」
「なに？」
藍沢「………いや、なんでもない」
……今…。
「…耕作〜、今甘えようとした？いいんだよ、甘えて。どうする？一緒に寝てあげようか？」
あの耕作が甘えようとしてくれたことが嬉しくてついつい口元が緩む。
藍沢「なんでもない」
そんな私の対応が嫌だったのか少し強めの口調でそう言って耕作は私に背中を向けてしまった。
拗ねた…。
でも、いつもはとても大きく感じるその背中が今はとても寂しそうに見えて……。
藍沢「…なんだ」
「んー？添い寝。私もちょっと寝ようかなって」
そっと布団の中に入り込んで、その背中にすり寄った。
嫌がられるかな、とも思ったけど耕作がそれ以上何かを言うことはなく、2人でお昼近くまで熟睡していた。
………………………………………………………………
作者ZONE
なつき様、リクエストありがとうございました！
なんだか看病というより添い寝の話みたいになりましたがお許し下さい(･･;)
私的にはあの藍沢先生が甘えようとした、というのがポイントです笑
きっと甘えようとして、でもやっぱり恥ずかしくて甘えられないんだろうなぁ…。夢主ちゃんはそれに気づいて……っていう、以心伝心？みたいな感じを書いたつもりです(^ ^)
またのリクエストお待ちしております！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1717人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Dslove(プロフ) - もうこのｼﾘｰｽﾞを読むのも3回目になりますが、毎回思うのはどうしてﾋﾛｲﾝは自分の体調不良をすぐ話さないのですか？素直じゃないと自覚しつつも結局問い詰められないと話さないですし少しｲﾗｲﾗします。 (2018年11月6日 20時) (携帯から) (
レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 蜜柑さん» こんばんは。多分ゆーさんわかってくださってるけど、私にレスになってるので、リクエストした事、確認コメントいれた方がいいかも？です。 (2017年10月4日 21時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - それに作品の中でコメント頂いていますし、そのぶん作品づくりに。私も短かったり、遅れたりしてしまうと思ので…返信欲しい時は欲しいってお願いしますので(笑)図々しい…私。また！ (2017年10月4日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ☆宮田、少しの幸せ☆移行するそうでおめでとうごさいます。ありがとうございました！もちろん、カフェで^^カフェの方が待ってる宮田と耕作らしい。宮田のご両親の職業は？つづき楽しみです。今回から返信不要で。いつも丁寧に頂いてますが、先はながいので。 (2017年10月4日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - ゆーさん» 全然大丈夫です！すみません、2回もコメしてしまって(´・ω・｀)ありがとうございます、お待ちしてます！(*^^*) (2017年10月4日 11時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆー x他2人 | 作成日時：2017年9月25日 1時
