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私が学校を卒業するまで 1度も
会えることは無かった
卒業して 司書になって
あの図書館で働いていたとき
もうあなたとは6年も会っていなかったころ
1冊の本が返却されたの
その本はあなたのお母様が借りていた本だった
すごく懐かしくて
それと同時にどんな本を読んでいたのか
気になって 思わずページをめくったわ
何ページだったか 本の途中に
紙が1枚 挟んであったのよ
それがこれ
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親愛なる A様
Aちゃん お元気ですか？アンディーの母です。
突然の手紙が こんな紙切れひとつで
本当に申し訳ないです。
きっと この手紙を読んでくれている頃は
私はいないでしょう。
そんな私からの 最初で最後のお願いを
聞いていただけませんか…？
どうか“アンディーをよろしくお願いします”
アンディーの初めてのお友達だったのがAちゃんでした。こんなお願いをしては、重荷になってしまうかもしれないと、躊躇いましたが、こうやってお願いをすることに決めました。もちろん無理にとはいいません。いえません。だから あくまでもお願いです。もしも、余裕があるのならば、きっと落ち込んでいるアンディーを慰めてあげて欲しいのです。私には 彼の涙を拭う方法がないのです。どうか どうか アンディーを見捨てないでいてあげてください。
アンディーの母 より
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作者名：春@機械音痴 | 作成日時：2021年8月20日 23時
