ずっとKnightで居られるように#1 (ページ7)

今日:21 hit、昨日:4 hit、合計:92,806 hit

・ページ7

樹side

樹「なに？きょも」

大「なに？じゃないよ。樹、いいのかよ、さっきの話」

樹「なんでよ、べつにいいよ？笑」

大「だってお前、ジェシーのこと…」

樹「あー、言うなって。言わないで？」

そう

俺はジェシーに密かに想いを寄せていた

何故きょもが知ってるのかはわかんないけど、確かに俺は今、泣く一歩手前

大「樹……」

樹「いいの。俺より北斗、これは俺の中で絶対だから。北斗が幸せになれるんだよ？他の選択肢ある？」

大「気づくまででいいじゃん、なんで背中押したの…」

樹「あいつ、1人じゃ前に進めないからさ？笑。俺は北斗の中で永遠にKnightで、ジェシーが恋人なんだよ」

大「……そんなかっこいいセリフ、泣きながら言うもんじゃないよ、馬鹿樹、」

きょもにそう言われて、ポンと頭に手を置かれて、俺は我慢していた涙が溢れてきた

いつも姫だの王子だの言われてるきょもは、こういう時、兄貴に早変わりする

樹「……きょもっ、…だれにも、言うなよっ、」

大「わかってるよ。今日俺ん家来な？全員話して、すっきりさせとこうよ。じゃないとお前が後々苦しくなるからさ？」

樹「……わかったっ、」

その日

北斗と家に帰ったあと、着替えてきょもの家に行った

そこでまた俺はボロボロ泣いた

そして、兄ちゃんになってるきょもにこれ以上ないほど甘えた