俺の恋愛事情 (ページ13)

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じゅうさんページ13

樹side

着替えるところまでなんとか頑張れてたのに、私服に身を包んだ途端に視界がぼやーっとし始めた

ジェシーか北斗か

どちらかわからなかったが誰かに倒れ込んでしまった

でも受け止めてくれた瞬間に俺の大好きな匂いがして、ぼやってる頭でも彼だということだけは瞬時にわかった

いい匂いだもん、いつも

俺は自然と腕を彼の首に回していた

自らだ

熱が高かったからだきっと

優しく楽屋のソファーにおろされ、すぐさま体温を測られてる

微かに聞こえたﾋﾟｰって音

彼が体温計を見たらしいけど、俺に何度だったかは教えてくれなかった

こーゆーとこ、

さらっと、俺が知らなくていいようにって

だから好きをやめられないんだ

次にわさわさっと音がして、閉じていた目を開けるとボヤける視界に派手な色が加わった

樹「ん、」

ジ「これかけとくから。樹専用のブランケットね笑」

樹「んふ」

あ、ごめんきもい笑い出ちゃった

でも嬉しくて仕方なかったから

また彼の上着を借りれた

真冬の布団なんかの100倍温もりをくれる彼の上着

……ちょっとだけ、

俺専用の、ブランケット