赤が変えてくれた世界で#4 (ページ7)

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ジェシーside

北斗に電話がかかってきて、一旦俺一人になった。

今日も体調は良いとは言いきれない感じ。

咳は出るし、朝の検温では38.3の数字がでた。

ジ「はぁ、っ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…」

樹に会わなくなってから、俺のメンタルは日に日に削られていってる。

いつもまわりのやつから、

“お前悩みなくて羨ましい”

“お前幸せだろ”

って言われてきた俺だけど、

今は全く違う。

言ってしまえば、絶望のどん底、かな。

樹には会えないし、

学校のやつらにも会えない。

先生の話では、ドナーは登録順に適応されていくらしい。

つまり、ついこの間登録した俺の番が来るのはだいぶ後ってこと。

だから、俺のタイムリミットまでに間に合わなかったから、俺らもう生きられないってこと。

3ヶ月がこんなにも早いものなのか。

死ぬまでに1回は、樹に会いたいな。

まぁでも、

急に消えた俺がそんなわがまま言えないか。

ジ「HEHE………ｹﾎｯ…」

俺の孤独な笑い声だけが、虚しく病室に響いた。