赤が変えてくれた世界で (ページ8)

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樹side

次の日。

俺は朝から身体がだるかった。

昨日のせいかな…

でもそんなこと言ってられない。

俺は重たい身体を無理やり動かして、学校へと向かった。

教室に入ると、既に彼は来ていた。

話さない、話さない、、

俺が無言で席に着くと、

やはり、彼の方から話しかけてきた。

ジ「おはよ！ごめんけど、今日まで教科書見せてもらえない？今日の放課後貰えるらしいんだよ笑」

樹「…あ、えっと、」

断っ………れなかった…

だって、ほんとだったら断る理由なんてないんだから…

樹「いい、ですよ、」

ジ「ありがとー！つーか、敬語じゃないいいのに笑」

ダメだよ…

ただでさえ、話してること自体がダメなのに…

そして今日も、あの時間が来た。

彼といると、

いや、

彼がいると、

時間が経つのが早い気がする。

俺は黙って屋上へと向かった。