染められた殺し屋#2 (ページ7)

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樹side

次々に炊き込みご飯を口に持っていくジェシーさん。

俺も初めて食べる炊き込みご飯の味に驚きながら、どんどん食べていった。

ジ「ご馳走様。」

樹「ご馳走様でした。」

ジ「はぁー、まじ美味かった。樹すげぇよ、ほんと。」

樹「いえ……コレが炊き込みご飯なんですね。俺にけっこう好きです、」

ジ「美味いよなー。これ、樹が作ったから美味いんじゃね？」

樹「そんなことないですよ…テレビを真似しただけだし、」

ジ「ふっ、ま、俺は樹の手料理好きだよ。」

樹「っ………やっぱり…料理って嬉しいんですね……」

“俺は樹の手料理好きだよ。”

その言葉が、また俺の中に溶け込んだ。

ジェシーさんがくれる、初めての言葉は全部、

俺の中に広がって、俺を染めていく。

不思議な力を持った人だな……

ジ「風呂、入るか。」

樹「あ、沸かしてあるんだった、」

ジ「え、沸かしてくれてんの？」

樹「あ、はい。」

ジ「まじ、最高。なんか奥さんみたい笑。じゃあ入ろっかー」

奥さんって、、誰だろう。

俺はその意味は分からなかったけど、なんか嬉しかった。

お風呂場で、服を脱いでいると、

ジェシーさんが、痛て、と言ったあと、あっ…と声を出した。