染められた殺し屋#2 (ページ5)

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樹side

床に叩きつられた身体が、すぐに誰かによって起こされた。

ジェシーさんだ、

やっと帰ってきてくれた…？

でも俺は、息が出来なくて、おかえりさないと言えなかった。

それに、さっきの光景が頭の中で何度も繰り返されてて、震えが止まらない。

でも、

ジェシーさんはやっぱりすごい。

言われたとおり、ジェシーさんに合わせて息をすると、苦しかったのが治ってきた。

いつの間にか電気もついてて、俺はベッドにおろされた。

ジ「＿＿もう大丈夫。」

ジェシーさんに包まれて、何度も大丈夫だと言われて、

ようやく震えも治まってきた。

樹「あ………」

ジ「ん？どうした？」

すっかり忘れてた。

ご飯、作ったんだ。

お風呂も、沸かしたんだった。

樹「ご飯と…お風呂……」

ジ「あー、腹減ったよな。なんか作ろっか。」

樹「いや…えっと……作ったんです…」

ジ「えっ、また？もう他の作れるようになったのか？」

樹「炊き込みご飯……ってやつ…」

ジ「まって、俺それすげぇ好きなやつなんだけど。」

樹「あの……」

キッチンに行きたいけど、1人では無理。

キッチンには、リビングを通り抜けないと行けないから。

でも、素直に言えない俺なのに、

ジェシーさんはちゃんとわかってくれてた。

ジ「キッチン行こっか。ほら、」

そのまま再びジェシーさんに包まれて、

おろされるともうキッチンだった。