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樹side
樹「あっ、、」
慎「いたっ…俺、救急車呼ぶからっ」
目の前に、何やら煙をあげる車。
そして、、、
樹「ジェシーさんっ」
ジェシーさんがいた。
頭が真っ白になる。
車から少し離れた場所に、ぐったりと横たわっている。
俺は足がもつれながらも駆け寄った。
樹「ジェシーさんっ、ねぇッ、」
血がひろがっていて、抱き抱えると、
ジェシーさんが顔を歪ませた。
ジ「っ……じゅ、り…？」
樹「あぁ、よかったっ、」
ジ「うっ……おれっ…」
樹「喋っちゃだめですっ、すぐ救急車来ますからっ」
何も分からない俺ですら、
ジェシーさんの状態が悪いことは理解出来る。
早くしないと、手遅れになるっ
慎「すぐ救急車くるからっ、頑張れジェシーっ」
ジ「さぁ、、どうかな……もう…感覚ねぇから…」
樹「えっ……」
慎「変な事言うなって、樹がいんだろっ？」
ジ「っ……樹……ごめんな、、」
そう言って、ジェシーさんは目を閉じてしまった。
腕にかかる重みが増す。
樹「そんなっ……嫌だっ…嫌だよっ」
慎「くそっ、まだ息はあるからっ！樹、声をかけ続けてっ」
樹「えっ？、、ジェシーさんっ目を開けてっ…俺をひとりにしないでっ、頑張ってくださいっ」
ひたすら声をかけ続けていると、
サイレンの音が聞こえてきた。
その後のことはあまり覚えていない。
ただひたすらジェシーさんの手を握ってた。
大きな建物に着くと、
ジェシーさんはどこかへ運ばれていってしまった。
慎太郎がついててくれて、
ずっと椅子に座って、
ジェシーさんから戻ってくるのを待ち続けた。
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作者名：J.J
| 作成日時：2020年7月27日 7時
