染められた殺し屋#2 (ページ3)

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ジェシーside

荒れに荒れた外。

雷が落ちる音が、さっきから何度も聞こえる。

樹は大丈夫だろうか、

そもそも雷が大丈夫なのか、

頭の中は樹でいっぱいだ。

かなりスピードを上げて家へと戻った。

家に帰ってきたけど、

中は真っ暗…？

電気がひとつもついてない。

もしかして停電した？

停電なんて、樹が知るはずがない。

俺は慌てて玄関のドアを開けて中に入った。

バタンっ

入ってすぐ、人が倒れるような音がした。

ここにいるのは樹だけ。

ジ「樹ッ？」

靴を脱ぎ散らかしてリビングに向かうと、

やはり倒れていたのは樹だった。

それに、過呼吸になっていて、

ものすごく震えている。

樹「ﾊｧﾊｧﾊｧッ……やだっ……や…だ……ﾊｧﾊｧﾊｧ」

そしてずっと、“やだ”と言ってる。

何があった？

どうしたの？

ジ「樹ッ？俺帰ってきたよ、何があったっ？」

樹「ﾊｧﾊｧﾊｧッ…じぇしっ…ﾊｧﾊｧ……」

ジ「ちょっ、一旦過呼吸治そ。俺と一緒に深呼吸して、、大丈夫だから、」

途中から、涙も流し始めた樹。

ほんとに、何があった？

俺に息を合わせてくれるようになって、とりあえず過呼吸は治まった。

でも、過呼吸は体力を使うから、樹はぐったり。

俺に全体重を預けて、身体の震えは止まらないまま。

俺は、落ちたブレーカーを元に戻して、そのまま樹を寝室のベッドに連れていった。