染められた殺し屋#2 (ページ20)

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相談ページ20

ジェシーside

結局、“何言おうとしたか忘れた”に逃げてしまった。

ほんとは、聞きたかった。

なんで俯いてたのかを。

俺の気持ちも、モヤモヤしてて、それも素直に伝えたかった。

でもやっぱ、難しいな。

つーか、難しいっていうより、俺がビビってんだな。

何にビビってんのかわかんねぇけど、

ビビってるっていう自覚はある。

逆に樹を振り回してしまった気がして、

俺はそのあと、いつも通りの接し方をした。

、、つもり。

出来てたのかは、わかんねぇけど、

努力した。

慎太郎が言った、“人に興味のなかったジェシー”

そうだ。

俺はもともと、人に興味なんて持たないはずだった。

人間関係なんて、

いい感じの時が1番怖いもんだろ？

それが壊れた時、立ち直れないから。

俺は家族という、最も大事な人間関係を、失った。

失ったというより、奪われた。

もうあんな思いなんてしたくなくて、

人との関わりを避けたのに。

俺はあの時、自分の意思で樹をここへ連れてきた。

自分から関わりをつくった。

俺は自分でもわかる。

樹に出会ったあの日から、

俺は別人に生まれ変わってんだ。