染められた殺し屋#2 (ページ17)

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樹side

ジェシーさんがオムライスを3人分持って戻ってきた。

ジ「へい、できましたー」

慎「お！きたー！」

樹「おいしそう」

それから、3人で色んなことを話しながら、オムライスをたいらげた。

慎太郎は、味変わってないなーとか言って懐かしんでたから、

もっと前からこのオムライス食べてたんだなってわかった。

いいな、

こんな美味しいものを、

しかも、ジェシーさんが作ってくれるものを、

食べられて、、

そんなことを考えていると、自然と顔が下がっていたらしい。

ジ「樹？どうかした？」

樹「へっ？」

慎「はっ！なるほどね笑。俺はそろそろ退出しましょーかね笑」

樹「え？なんで？」

慎太郎は言うが早いか、持っていた荷物を手に取り、席を立った。

慎「オムライスご馳走様でした！また来るし！今日はありがとな！」

ジ「ふっ、おう。いつでも。」

樹「じゃ、じゃあね…？」

慎「またな！」

ジ「送るよ。玄関までな。」

慎「それ送るっていう？笑」

樹「俺も行く」

そのまま慎太郎を玄関まで見送った。

慎太郎は一度振り返って、俺を見てニコッとして、帰っていった。

意味がよく分からなかったけど、

慎太郎に会えてよかったな。

やっぱり世の中には、優しい人もいっぱいいるんだ。