染められた殺し屋#2 (ページ12)

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ジェシーside

いやーー、

1人で買い物、行かせたくねぇーわ。

初めての外で、誰かに絡まれてた樹だ。

また変なヤツらがよってくるかもしれない。

でも、樹はできるようになりたいんだよな。

ここで俺が止めちゃいけない。

行かせてあげるべきなんだよな。

俺はササッとオムライスを作って、

食べながら樹に説明をした。

ジ「この前通ったところに別のスーパーあったの覚えてるか？」

樹「あ、あの緑の、」

さすがに車は運転できないから、歩いて行けるスーパーを伝える。

流石樹だ。ほんと物覚えがいいよな。

俺にもその能力わけてくれよ。

ジ「あそこでいいから。後で金渡すな。俺の財布そのまま持ってっていいから。」

樹「わかりました」

朝飯にを片付けた後、

買うものをメモしてやって、

樹に俺のカバンと財布を持たせた。

なんか、子供のはじめてのおつかいみたい。

俺はめっちゃ心配してるけど、

樹本人は楽しそう。

ヘマは起こさないだろうけど、

誰かが樹に手を出さないかが心配すぎる。

なんだろうな、この感情。

最後の最後まで、

知らない人にはついて行くな

と言い続けて、

樹を見送った。

出てったばかりの樹の背中を見ながら、

早く帰ってこいよ

なんて思ってる俺がいる。

樹のことになると、

途端に余裕がなくなるのはなんでかな。