05 . 一郎編 ページ9
. (会話多めです)
暇で寂しいので、いち兄に電話をかけてみることにしました。
おうちの電話の受話器を取ると、いち兄の携帯にかけます。
プルルル、という音が鳴った後、いち兄が出ました。
一｢もしもし？｣
『も、もしもし？いち兄、今忙しい？』
一｢Aか？どうした？｣
『あ、あのね、ちょっと寂しくてね、あのね』
お仕事中のいち兄に迷惑をかけてしまっている気がしてすこし言い訳っぽくなってしまいました。、
一｢二郎と三郎はどうした？｣
『じろ兄はアニメ見ててね、さぶちゃんは宿題してるから…』
一｢はははっ！そうかそうか。Aはいい子にしてるのか｣
『うんっ！』
一｢三郎が宿題してるっつーことはお前もやらなきゃいけないんじゃないか？｣
『あのねっ！私昨日の夜終わらせたの！』
一｢そうか！Aは偉いな！｣
『えへへ…』
いち兄に褒められて嬉しくなってしまいました。
『そういえばいち兄はいつ帰ってくるの…？』
一｢んーそうだな…もう少しかかるかもしれねぇ。もう少し待てるか？｣
『うん、いい子で待てるよ！』
すこし嘘をついてしまいました。
本当はすごく寂しいですが、お仕事中なのでわがままは言いません。
一｢あ、そういえば…｣
電話越しにガチャンという音が聞こえました。
その途端雨音がやみます。
どこか室内に入ったのでしょう。
『…？いち兄？？』
返事がありません。
どうしたのでしょうか。
『いち兄…？？いちに、っ』
急に誰かに目を塞がれました。
『ふぇっ！だれ！？』
あわあわとしていると、後ろから声が聞こえてきました。
？？？｢だーれだ｣
とても低い声で、そう囁かれました。
『ぅう…』
泣いてしまいました。
そうすると急に視界が晴れて、かわりに抱きしめられました。
『あれ、いち兄…？』
一｢ふっ、正解｣
またぎゅーっと力が強くなります。
『びっくりしたぁ…』
いち兄だと分かるとまたポロポロと涙が出てきました。
一｢びっくりさせちまってごめんな｣
『うぐっ…えぐっ…』
言葉が出てこなくて、必死に首を横に振りました。
一｢ははっほら、おいで｣
いち兄が腕を広げて首をかしげます。
その中に飛び込みました。
すると、いち兄はたかいたかいをして、
鼻先をつけて
一｢ただいま｣
というと下ろしてくれました。
リビングに行ったいち兄をみて思いました
これは…鼻キスっ！？
.
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琴葉 - 二郎…夢主ちゃんになんて言葉教えてるのよ…。 (2018年9月26日 23時) (
レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - やあああ！！！可愛い！！！夢主ちゃん可愛い！！！！ (2018年9月17日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅーしゃ | 作成日時：2018年9月9日 16時
