09:いつもありがとう ページ15
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今日は何故かお兄ちゃん達に呼び出されています。
なんだろう…悪いことをした覚えはないんだけどなぁ。
コンコン、とノックします。
『いち兄…?入るね?』
返事がありませんが、遠慮なく入ることにしました。←
『じろ兄…?さぶちゃん…?』
暗い部屋に私の声だけが響きます。
すると…
二「Aー!」
後ろからじろ兄がぎゅーっとしてきました。
それと同時に部屋の明かりがつきます。
『じろ兄…うわぁっ!』
明るさに目がなれず瞑っていた目を開けると、
そこにはたくさんのお花が…ありませんでした。
そこにあったのは少し不格好なケーキと小さな花束。
『ど、どうしたの?これ…』
一「これ、三郎の提案なんだ。いつもAに助けられてるからお礼がしたいってな」
三「い、一兄!それは内緒って!」
二「恥ずかしがってんじゃねーよ三郎〜?」
三「うるさい低脳は黙ってて」
二「んなっ!」
『さぶちゃん…ほんと…?』
三「うん、これは僕らの気持ちだよ。いつもありがとう、A」
ありがとう、と言われても何かした覚えはありません。
頭の上にクエスチョンマークを浮かべているとじろ兄が言いました。
二「A、今『自分は何もしてないのに〜』とか思ったろ?」
一「Aがいるだけで俺たち兄弟は毎日頑張れんだよ。ありがとう」
二「兄ちゃんの言う通り!ほんと、いつもありがとな、A!!」
そんなのを言われたのは初めてです。
涙がポロポロと溢れてきます。
『うぅっ…わ、たしも、いつも、ありがと…っ』
二「ったくAは泣き虫だな〜ほら、おいで」
じろ兄の方へ走っていくとぎゅっと強く抱きしめてくれました。
その上からさぶちゃん、いち兄も私を挟んで抱きしめてくれました。
『えへへっ…お兄ちゃん達、だーいすきっ!!』
私はきっと、この日を忘れることはないでしょう。
いつもありがとう、お兄ちゃん達。
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琴葉 - 二郎…夢主ちゃんになんて言葉教えてるのよ…。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - やあああ!!!可愛い!!!夢主ちゃん可愛い!!!! (2018年9月17日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーしゃ | 作成日時:2018年9月9日 16時