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番外:音柱 ページ26

初めてAと会ったのは
俺がまだひよっこの隊士の頃

任務先で俺以外の隊士が派手にやられ
俺も後一歩というところで助けられた

虹柱である来栖Aに



『大丈夫?あらら骨何本かやられてるね』


「これくらい平気だ、派手に暴れてッ」


『あーあ吐血、体は限界のようだけど』



言い返すも適当に返答される



『派手派手ってうるさいね君
まだひよっこの隊士だろ?
そんなに自分が強いって言うなら

口先だけでなくド派手に証明してみせろ』



その時コイツを超えてやると決めた
俺はすぐに柱になってAに再会した



「追いついたぜA」


『まだ弱いでしょ、ひよっこ隊士』


「ド派手に証明してやるよ
お前より俺が派手に強いってなぁ!」


『お、やる??』



結局俺がぼろ負け、地味だった
全く太刀筋が分からなかった



「くっそ…」


『なに?悔しいの?』


「当たり前だろ」


『勝たれたら困るんだって
君より先に柱になったのに君
より弱かったらおかしいでしょ
ひよっこ隊士くん』


「君じゃねぇしひよっこ隊士言うなよ
俺は宇髄天元だ派手に覚えとけ」


『はいはい、よろしくひよっこ隊士』


「だから俺は宇髄天元だっつってんだろ!!!」


『ははっ、怒んないでよ』



しばらくして合同任務で同じ時が来た



「いたぜ鬼」


『結構いるね、私は奥側の鬼を殲滅するから
手前の鬼と人の保護よろしく天元』


「は?」



初めてあいつが俺の名前を呼んだ
サラッといいやがって地味なやつだ



任務も早く終わり名前呼んだな?なんて聞くも
気のせいじゃないかな、としか言わなかった

それでもAと任務に行くのは楽しかったし
1度も手合わせで勝てなかった


不死川がAを追いかけてたが途中でやめてた
日輪刀をもってどこかへと向かったAを


「あいつどこいったんだ」

「……知るかァ」


聞いても答えなかった
不死川は薄々気づいてたんだろう



任務に行っていた煉獄は重症で
Aは応戦しに行ったんじゃないかと思った
竈門や我妻たちは生きて帰ってきてるのに
Aはどこだと聞いてもAさんが煉獄さんを連れて他の人達と逃げろと命令で、としか言わなかった


どうせ派手に返り血を浴びて帰ってくるだろ
嗚呼、手合わせしてぇな、今度こそ俺がド派手に勝つ
早くかえってこねぇかな



なんて考えてた、Aの死亡通知が来るまで

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とらねこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます!ゆっくりですが更新しますので…気長にお待ちください!! (2019年12月4日 22時) (レス) id: 9cd26393a2 (このIDを非表示/違反報告)
しおり - 面白いです 更新楽しみです (2019年12月4日 19時) (レス) id: 46ffa7468c (このIDを非表示/違反報告)
とらねこ(プロフ) - ゆうきさん» コメントありがとうございます、鬼いいですよね……私はどちらかと言うと鬼が好きなのでこれからまたこういう感じでかけたらいいかと思ってます、良ければこれからも読んでください! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 9cd26393a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - すごく感動しました…鬼のことも好きな私には最高の物語です… (2019年10月13日 10時) (レス) id: 55127e1b13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葦翳 | 作成日時:2019年10月8日 13時

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