密恋のミモザ ページ21
ココリコ 遠藤章造
side遠藤
「…お疲れ様です」
遠藤「お疲れ様。どうしたの?」
「遠藤さん見かけたので…すいません」
目の前で微笑む彼女に見惚れていると、急に腕を引かれて路地裏に連れ込まれた。
週刊誌から遠ざけてくれたのか、カメラの死角を見つけたのか、俺にはわからなかった。
「…さっき、家の車が通りかかったので」
遠「そうだったんだ…っていうか、大丈夫なの?こんな夜中に…」
「家の者の目を盗まないと、出てこられないじゃないですか…」
彼女__Aちゃんはとある大企業の箱入り娘だ。
大事に育てられた彼女だが、家に縛られるのを嫌って度々俺に会いにくる。
遠「…Aちゃん、あの家から逃げなよ」
「え…遠藤さん、なに言って…」
遠「あの家から出たら、たくさん好きなこと出来るし…」
「そ、それは…そう、ですけど…」
自分でも危険な賭けに出たのはわかっている。
だけど、これしか彼女を助ける方法がなかったのだ。
「…私、あの家を出ます。そして、こっそり貴方と会うのも、止めにします」
遠「…どういうこと?」
「遠藤さん、理由はまた会った時にお話します。…暫くは、密会で」
遠「ちょ…ちょっと、Aちゃ…」
俺が止める間もなく、彼女は夜の闇の中へ消えていった。
密会を通じて芽生える恋心を察したのか、ミモザが背を伸ばしていた。
ミモザの花言葉「秘密の恋」「友情」
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京佳(プロフ) - モンブランさん» 初めまして、コメント並びに嬉しいお言葉ありがとうございます。 お時間かかってしまいますが気長にお待ちいただけますと幸いです! (2019年1月18日 10時) (レス) id: e0510a47cf (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン(プロフ) - いつもキュンキュンしてます!!リクエストなんですがシクラメン(赤)でかまいたちの濱家さんの小説お願いしても良いですか? (2019年1月17日 19時) (レス) id: 765f351b9f (このIDを非表示/違反報告)
京佳(プロフ) - MNさん» リクエストありがとうございました!!! 喜んでいただけて嬉しいです(T ^ T) (2019年1月12日 14時) (レス) id: e0510a47cf (このIDを非表示/違反報告)
MN - 大吉さんありがとうございました!とても素敵なお話ですごく嬉しかったです!これからも応援しています! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 995852382b (このIDを非表示/違反報告)
京佳(プロフ) - バンド大好き人間さん» 初めまして。コメント並びにリクエストありがとうございます。 お時間かかってしまいますがお待ちいただけますと幸いです! (2019年1月7日 20時) (レス) id: e0510a47cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京佳 | 作成日時:2018年12月30日 14時