純愛のコチョウラン(リク) ページ3
ライセンス 藤原一裕
「おっそいな一裕…」
帰りは早くなる、って言ってたのに。
そう思いながら出来上がったご飯にラップをかけていく。
ガチャ
藤原「彼氏さんのお帰りでーす」
「おっそい!」
藤「ごめんな?先輩達にAの差し入れ自慢しまくってたらこんな時間になってもうた」
ほら、と彼の手の中には、食紅で色をつけた青いバラ。
夢を叶えてほしくて、小さなものでもいいから奇跡を起こしてほしくて。
そんな願いを込めたのである。
「あーもう、そんなん言われたら許すしかないやん!」
藤「ありがとな」
「…今日ご飯作りすぎたんやけど」
藤「おぉ!これAが1人で作ってくれたん?」
「…早く帰るって言ってたから、豪華にした」
藤「めっちゃ嬉しい!早く食べよ、な?」
鞄を私に預け、席につく一裕。
夕飯を豪華にしておいて正解だった。
藤「めっちゃ美味いわ!」
「ホンマに!?やった!」
しばらく2人でご飯を食べていた時だった。突然一裕が席を立って玄関の方へ歩き出したのだ。
「一裕、忘れ物?」
藤「そう忘れ物」
「珍し…」
最後の1つになった唐揚げは、一裕に取っておこう。我ながら美味しく作れたと思う。
ガチャ
「忘れ物は?」
藤「コチョウランでーす」
「……うん?」
藤「え、反応薄くない?」
「急すぎたから…」
藤「まぁ…その、アレやアレ」
「アレってなによ」
藤「…じ、自分で調べろ!」
コチョウランを一方的に渡した彼の顔は、真っ赤に染まっていた。
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京佳(プロフ) - モンブランさん» 初めまして、コメント並びに嬉しいお言葉ありがとうございます。 お時間かかってしまいますが気長にお待ちいただけますと幸いです! (2019年1月18日 10時) (レス) id: e0510a47cf (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン(プロフ) - いつもキュンキュンしてます!!リクエストなんですがシクラメン(赤)でかまいたちの濱家さんの小説お願いしても良いですか? (2019年1月17日 19時) (レス) id: 765f351b9f (このIDを非表示/違反報告)
京佳(プロフ) - MNさん» リクエストありがとうございました!!! 喜んでいただけて嬉しいです(T ^ T) (2019年1月12日 14時) (レス) id: e0510a47cf (このIDを非表示/違反報告)
MN - 大吉さんありがとうございました!とても素敵なお話ですごく嬉しかったです!これからも応援しています! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 995852382b (このIDを非表示/違反報告)
京佳(プロフ) - バンド大好き人間さん» 初めまして。コメント並びにリクエストありがとうございます。 お時間かかってしまいますがお待ちいただけますと幸いです! (2019年1月7日 20時) (レス) id: e0510a47cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京佳 | 作成日時:2018年12月30日 14時