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女医さん6 ページ7

(色々な意味で)変態幹部をあしらった後…
私はあの奇妙な視線の犯人を突き止めようと思った







.








「不毛過ぎる…」





老若男女の人間が何百人といる中、特定の人物を見つけ出すのには難があった




「視線だけで判るものでは無いか…」




こんな事をするなら食事をとる方が良かったと、捜索にかけた時間を計算して溜め息をついて後悔する





“パスタでも食べようかな”
“そうだそうだ。犯人探しなんて止めて、パスタを食べよう”


そう私の本能と理性の意見が私を慰める為に一致した気がした、否、一致した(確信)





そうとくればと、つま足をパスタのある方に向け歩き出そうと前進…しようとした






「人探しはもういいの?」




「───!?」





数ヶ月前迄聞き慣れていた透き通った硝子玉の様な声
もしかしてと思い、其の声の主を瞳に映す





「桔梗、さん…」



「久しぶりね、A」




黒のドレスに身を包む眉目秀麗な女性の名は、白石桔梗
私のことを可愛がってくれた心強く優しい“元”上司である




「熱い視線を送った序でに来たの」



「あの視線は貴女のでしたか…」



「其れよりも…。A」




硝子玉の声がピンと張った
躰が其れに反応し強張る




「如何したのよ、あの美男子」



「…はい?」




先刻の声の張りとは真逆の、掠れた様な私以外には聞こえない小さい声で話す




「先刻密着してたじゃない」



美男子、密着……────アレを見たのか



「あれはウチの変態幹部の悪戯ですよ」



「あれがポートマフィアの幹部…!?
…真逆、“太宰 治”とか云うんじゃないでしょうね」



「其の“太宰 治”です」




桔梗さんの涼し気な顔色がどんどん暗くなっていく


太宰幹部、何か失礼な事をしたんですかね…
否まぁ、しそうな事しか思い付かないんですけどね




「A、あの男は遊び人よ
今直ぐ距離を置いた方が得策だわ」



「距離を…ですか?」



「だってあの男は──────」









.









.









太宰は女たらしで有名なのよ────









────…でしょうね









(女の敵ですか…、あの人らしいですね)
(あら珍しく怒らないのね)
(…まぁ)
(A、真逆貴女…)
(断じて違います)

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あほ毛100%(プロフ) - 五月雨花火さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると本当に有り難い限りです!m(_ _)m 更新頑張ります!! (2018年8月18日 0時) (レス) id: 04dbcb03e0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - むっちゃこの作品好きです!更新頑張って下さい!!! (2018年8月17日 21時) (レス) id: 21ac55d013 (このIDを非表示/違反報告)
あほ毛100%(プロフ) - ★★さん» ありがとうございます!そういって頂けて嬉しいです!!これからも頑張ります! (2018年7月4日 9時) (レス) id: 04dbcb03e0 (このIDを非表示/違反報告)
★★ - やっばいおもしろいです!!!更新頑張ってください(´∀`) (2018年7月2日 15時) (レス) id: 5bde35895e (このIDを非表示/違反報告)
あほ毛100%(プロフ) - 純さん» ありがとうございます!大人しめの弱ツンデレが美味しいです(ヨダレ) 頑張らせて頂きます! (2018年6月24日 21時) (レス) id: 04dbcb03e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あほ毛100% | 作成日時:2018年5月3日 19時

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